看護師の転職理由としてよくあるのが、複雑な人間関係や残業の多さです。それに加えて、プライベートの時間が院内QC活動や学会出席などに削られてしまうといった声もよく聞かれます。
実際、こうした問題を解決するために各地の病院で対策が取られています。しかし、病院によっては「改善策を打ち出しても、忙しい上に人手不足で実現できない」という実態も見受けられます。もし、長く続けられる職場に就きたいなら、入念に下調べをしておくことが欠かせません。
とはいえ、条件も評判も良い病院は当然ながら人気が高く、なかなか空きが出ない上に求職者のライバルも多くなります。そんな中、転職活動で勝ち抜くためには、面接でしっかり自分の強みや誠実性をアピールする必要があるでしょう。
面接で必ず聞かれるのが、転職理由です。当然ながら、そこで「人間関係に疲れて転職を希望した」などと本音を伝えるのはNGです。建前でもポジティブな理由を見つけることが大事です。「資格取得のため、専門分野の看護臨床例を増やしたい」「ワークライフバランスを見直し、日勤専従で働きたい」「医療機関以外のフィールドで看護スキルを高めたい」というように前向きな理由を打ち出すのです。
上記の理由を掘り下げると「残業や夜勤が多いのでワークライフバランスを見直したい」「人間関係に疲れたので、新しい職場で違う仕事がしたい」といった本音の理由につながります。そう考えると、建前の理由だけでも嘘にはならないといえるでしょう。
ここで取り上げたような他の人の転職理由は、より良い職場を探し出すための目安になります。看護業界ではどういった問題が発生しやすいのか、現場の人がどんなことに悩んでいるのかを把握するようにしましょう。新しい職場を探している看護師の方は、ぜひ医療現場のリアルな転職理由を参考にしてみてください。